Secondary I18N Liaison (aka. Japanese Liaison :-)) としての
初の仕事です。
xemacs-beta に流れた Mule 改善計画案の訳です。
まず、Stephen さんの案です。
Subject: Re: check process state before accessing coding_stream (fix PR#1061)
Message-id: <14431.17061.498553.822275(a)turnbull.sk.tsukuba.ac.jp>
これは Mule の優先事項として考えるものです (だいたい利益のあ
る順になっています。難しさや、8 と 10 はおそらくパッケージに
なるであろうということなどは考慮していません):
1. 自動判別の問題を修正する (コーディング優先順位のリストを、
"binary" を初期設定にして、できるだけ短く、null にさえ設
定できるようにする)。
2. 言語環境と実装されている Mule の "API" を文書化する (本
当の設計仕様書は存在しないので)。 どこがどのように壊れて
いるかを調べる。
3. Mule のメニューを ISO-2022 に精通していない人にも役に立
つようにする。
4. lstream を変更して、"パイプ" を簡単にでき、頑強になるよ
うにする。例えば、libz | gnupg | jis2mule のように。
5. Custom を Mule 対応させる。 (これはおそらくまっとうなフォ
ントモデルに依存するでしょう。)
6. "そのままのバイトストリーム" メモリー機能を実装する。
7. 7 と 8 の下調べとして FSF の Mule の実装を研究する。
8. 望ましい Mule の機能を調べる (例えば、上で書いたような国
際化されたメッセージや、言語環境毎の並び換え用の表など。)
(新しい機能は最高で 9 の優先順位が与えられる。)
9. Mule の UI, API などを明確化し、(再)実装する。
10. 8-bit 固定のバッファの最適化を実装する。
11. 内部符号を UTF-32 (合成文字に関する Olivier さんの注意を
考慮に入れる) に、UTF-8 を使った可変長文字のバッファに移
行する。
12. 16- と 32-bit 固定のバッファ最適化を実装する。
こちらは、Ben さんの案です。
Subject: Re: check process state before accessing coding_stream (fix PR#1061)
Message-id: <385F46EE.DAA566B1(a)666.com>
これは我々が作業をする Mule 関連のプロジェクトの詳細なリスト
です。それらは、正確にではありませんが、だいたい作業を進めて
行く順番に従っています。特に、隣合うプロジェクト間ではおそら
く期間が重なるでしょう。
1. 内部/外部マクロを修正して MS Windows のサポートを可能にす
る。
2. 2つ以上の内部表現を可能にするようにバッファのマクロを修正
する。例えば、固定長と可変長のように。
3. 既存の Mule コード、特に lisp コードの質をレビューし、き
れいさを改善する。また、Mule API の spec の作成作業を行う。
4. mule に関する自動化されたテストをもっと書く。
5. Tomohiko (訳註: 守岡さん) の UTF-2000 のコードを取り込む。
UTF-2000 の configure オプションを使用しないときに壊れな
いように修正する。
6. MS windows で Mule サポートつきでコンパイルした XEmacs が
少なくとも Latin-1 では動作するように MS Windowsのコード
を Mule に対応させる。
7. 間違ったコーディングシステムのときでもファイルが壊れない
ことを保証する方法を実装する -- 特に、バイナリファイルが
壊れないことを保証する。
8. たくさんのカットアンドペーストがなされたとしても、前の項
目の「壊れない」サポートが適切に動作するように XEmacs の
テキストプロパティのサポートを頑強にする。
9. 自動判別において、間違える可能性のあるときは、利用者が判
別された符号化の情報を与えられて、他の可能性を選択するこ
とができるように改善する。
10. XEmacs での違った言語環境のサポートを改善する。例えば、
自動判別で使われるコーディングシステムの優先順位は言語環
境を適切に反映していなければならない。これはおそらく現在
の「コーディングシステム優先順位」の方法を考え直す必要が
あるだろう。
11. 既存の UTF-2000 実装を改善するためによい作業をする。
12. 8-bit 固定長表現の前段階のサポートを実装する。まず、
7-bit サポートのみを実装し、non-ASCII 文字に出会うとすぐ
に可変長表現に戻る。それから、8-bit 空間の上反面にある任
意の文字集合を扱うサポートを改善する。
13. --with-mule が default の configure のオプションとするこ
とへの、残りの障害を調査する。
--
Yoshiki Hayashi
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